倫理の効率のよい覚え方は、ある人物と、その人物の思想のキーワードをセットにして覚えることだ。たとえば「サルトル−『実存が本質に先立つ』、アンガ−ジュマン」「伊藤仁斎−仁、誠」「アリストテレス−中庸、正義と友愛」などなど。というのは、問題の出し方として、「次の文のうち、サルトルの思想として適切なものを選べ」というものが多いからだ。たとえば「伊藤仁斎−仁、誠」と覚えておけば、「孝は、親子関係に限定されない宇宙の根本生命の働きそのものである。ひとはあらゆる他者を愛し敬うべきであり、それが孝の具体的実践なのである」という文は、仁も誠も強調されていないから仁斎の思想ではない、と除外できる。このような思想のキーワードはたいていの教科書で太字になって目につきやすくなっているので、これを見直しておこう。また、混同しがちな部分を見直すのもいい。古代ギリシャの思想を人と結びつけて整理する。タレスは水、デモクリトスは原子。違う人と結び付けないように注意だ。日本の仏教の宗派−人物−キーワードも、たくさんあるので混同しやすい。同じような時代に同じような主張をする人が多い範囲を直前に整理するといいだろう。