子どものお化粧は、皮膚の健康にとって好ましくありません。しかし、今の大人たちにはそういう教育を子どもたちにする力がありません。大人たちが日ごろ濃いメイクをしていたり、美容外科でシワを伸ばしたりシミを抜いたりしていては、子どもだって納得するわけがありません。今や化粧品は国民の生活に欠かせなくなっているのですから、僕は小学校または中学校の保健科目に取り上げるべきだと思うのですが、こればかりはどうすることもできません。もう何年も前に、某全国紙に子どもの気持ちを大切にすべきだと、心理的な方向から子どもの化粧をすすめた意見が掲載されました。しかし、化粧品には心理面だけでなく、皮膚の健康面の問題もあるので、この意見は一方的すぎると思います。その後、2006年にも朝日新聞に同様の記事が掲載されました。この記事を読んでみると、キッズコスメについての注意が何もありません。逆に、「石けんで落とせるようにできている製品もある」と書いてあります。ほんの少し、「親の半数以上に子どものお化粧には抵抗感がある」と書いてあるだけ。その何割かの親は化粧品の毒性を感じていたのかと、ほっとした一方、この記事を読んだ全国の親は、安全なものもあるのだな、とキッズコスメを信じてしまったかもしれません。新聞は心理と生理の両面から取り上げるべきであったと思います。
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僕は、どうしたら子どもたちが化粧品の問題を家族や友人との話題にできるか、という子どもの興味をもちあげる工夫が大切だろうと思います。親御さんたちが台所や洗面所に化粧品原料の毒性表を貼っておくだけでも、子どもは興味をもつでしょう。「お母さんの顔が歳をとらないために貼ってあるの」とでもいって。小・中学校の先生は、夏休みの宿題に「化粧品の研究」とでも題して、親子ぐるみでの調査研究をすすめてはどうかとも思います(これが大きな流れになると困る化粧品業界と行政によってつぶされてしまうかも)。子どものお化粧については、心理面と皮膚科学の両方の考えが必要です。僕に心理学は無理ですから、子どもの皮膚と化粧品の関係から意見を述べるしかありません。
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