国の経済成長率は高い技術、金融、情報などが社会発展の鍵を握っているグローバル化時代の今日、地球標準語を苦にせず、むしろ駆使する人口が多いほど、グローバル化への適応がスムーズで、しかもそれから受ける便益が多いのは当然だろう。技術開発で日本人技術者がその能力に比して損をしているところがあるとすれば、最新技術開発情報をうまく迅速に消化していない、自らの技術開発を迅速に効果的に発信するだけの英語を使いこなせない、したがってすべてにおいて遅れがちというのが主要因になっているのではないか。金融もまた、英語である。東京が資本市場としてそれほど発展しない大きな理由のひとつは、やはり英語を普通に使える人口が少なすぎることである。言語インフラが駄目なのである。一昔前だったら、資本市場が発展しないのは政府規制が強いことを主な理由にあげてもよかったかもしれないが、いまは少なくとも方向性として規制緩和が進展している。それにもかかわらず大きな変化がないのは、結局は英語が駄目だからだと考えられる。