私はこの「心」さえ持っていれば社会で生きていけると信じていますし、私はこの「心」を教え続けて四十年やってきて、卒業した受験生たちが今立派にやっている姿を見ています。社会の変化に伴い、教育のやり方は細部では変えてきましたが、「心」の教育に関しては昔も今も全く変わっていません。それはそうでしょう。きれいなものを見たら、昔の人も今の人もきれいだと思うに決まっていますし、かぜをひいて苦しそうな友達を見たら、かわいそうだと思うのは、昔の人だけではないからです。「心」の豊かな人間を育てたいと思っています。今ではそういう受験生も少なくなってしまって、「心」が豊かである人間というのが特筆すべき人間になってしまっていることは少々残念です。
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