寝台バスの造り

2012-01-14

寝台バスは通路を挟んで三列に二段ベッドが並び、運転席の方向に足を向けるようになっている。背のところは傾斜がついていて、その下に後ろで寝る人の足が入ってくる仕組みになっている。ひとりでも多くの客を乗せようという設計である。当然、ベッド幅は狭く、寝ているうちに落ちてしまうのではないかと不安になる。それは誰しも同じことで、どうしても下段から埋まっていく。しかし途中から乗った僕らに残されていたのは、もちろん上段だった。

[参考情報]
甲府市のホテル - じゃらんnet
http://www.jalan.net/hotel/150000/NO_100963/

酒田・鶴岡周辺のホテル - じゃらんnet
http://www.jalan.net/hotel/060000/LRG_061400/

鹿児島東急ホテル - じゃらんnet
http://www.jalan.net/yad388632/

ひとつのベッドは上段の中央列の先頭。足の上二十センチのところにビデオのモニターがあるベッドだった。幸い、夜行でビデオは消されていたが、それを見たいなどという客がいたら目も当てられない場所だった。眠れたもんじゃない。もうひとつのベッドは窓際の上段だった。「僕は中国の寝台バスには慣れてるから、中央の上で寝るよ」と窓際ベッドをH君に譲った。しかしそれでは悪いと彼は思ったのか、夜中に場所を交代すると彼はいった。結局、僕は二種類のベッドに寝たのだが、やはり熟睡はできなかった。寝台バスの欠点は、バスがブレーキをかけるたびに、体が少しずつ前方にずれていってしまうことだった。ふと目が覚めて体を起こすと、腰のあたりが十センチちかく前方に移動しているのだ。なんだか体が小さくなったような感覚で、狭いベッドの上で胎児のように丸まって眠っているのだ。